夏こそ行きたい山形のパワースポット、山寺
当館から寒河江方面へ車で約1時間15分。
山寺は、みちのくを代表する修行霊場で
古くから信仰を集めてきた由緒ある寺院です。
山寺は通称で、正式名称は宝珠山阿所川院立石寺。
(ほうじゅさん あそかわいん りっしゃくじ)
開山は西暦860年で、創建は “円仁さん” の名で
いまなお人々から親しまれる「慈覚大師」とされています。
険しい山肌に張り付くように建つ30余りのお堂は
春夏秋冬、絵になる景色で写真スポットとしても人気です。
麓から頂上の奥之院へは約1,000段もの石段の参道が続き、
一段上るごとに、煩悩が消えると言われています。
歴史ある寺院だけに、山寺は見どころも盛りだくさん。
松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と
俳句に詠んだことでも有名な「せみ塚」はだいたい中腹あたりです。
本堂にあたる根本中堂には、比叡山から分けられた
不滅の法灯が1,200年灯り続けています。
実はこの法灯、織田信長の焼き討ち後に再建された延暦寺に、
逆に分けられたというエピソードも。
山寺随一の展望台となっている舞台造りの五大堂からの眺めは
まさに長い石段踏破のご褒美のよう。疲れを忘れさせてくれる絶景です!
薄暗い杉木立や苔むす石段、参道の途中にある自然窟など
あふれる緑のなか、ちょっとしたハイキング気分も味わえる山寺の参拝は
夏の寄り道におすすめ!立ち寄る際は歩きやすい服装や靴でどうぞ。
ちなみに、山寺は古くから強力な縁切りのパワースポットとしても有名です。
縁切りといっても、切るのは悪縁で開運のご利益があると言われています。
悪い運気を払いたい方はこの夏、ぜひ山寺へ!
縁切りの最強のパワースポットは、中腹にある華蔵院です。
参拝の所要時間はゆっくり登って、往復2時間程度。
周囲の山々が色づく紅葉の見ごろは毎年10月下旬から11月上旬です。
参拝前に力をつけたい方は、麓にある名物の “力こんにゃく” でパワーチャージを!